歯の根の治療

歯の根の治療って、途中で離脱しちゃう人がいるという話を聞いたことがあります。
確かに、患者さんも歯科医師も根気がいる治療です。
歯の根っこ、どれくらいの「細さ」か知ってます?


1ミリくらい?
1ミリ以下がほとんどで、根っこの先っぽ(根尖孔:こんせんこう)は神経や血管がここを通って歯の神経とつながってます。
そこは平均で0.1~0.3ミリ。



え??!そんな細いんですね。
枝分かれしている、人によって形が違う、複雑に入り組んでいることがあるので「CT」や「ニッケルチタンファイル」を入れたりしています。

根っこの治療で、当院にあるもの3つ
1. CT
歯の根っこの画像を見ることが出来ます。

2. ニッケルチタンファイル
根管を清掃・拡大するための細長い歯科器具です。
複雑な歯の根に添わせることが出来る、従来のステンレス製より先端が曲がりやすい治療道具です。
3. 歯科多目的治療用モーター

主に歯の根っこの治療時に使います。
処置時間の短縮や、治療時に起こる根っこの中での器具の破折(はせつ)のリスクが少なくなります。
具体的なメリットは下記のとおりです。
根っこの治療が安心:
根っこの治療は、細い管の中をキレイにする作業なので、とても慎重に行う必要があります。
この機械は、根の先を傷つけないように、自動で止まってくれたり、ゆっくり動いてくれたりする「賢い機能」が付いています。
治療時間が短縮できる:
手作業でやるよりも正確で速いので、治療にかかる時間を短くしてくれます。
例えるなら、日曜大工で使う「電動ドライバー」のようなイメージです。
色々な先端の部品(アタッチメント)を付け替えることで、ネジを回したり、穴を開けたり、磨いたりできます。
歯の根の治療とは?
歯の内部にある神経や血管(歯髄:しずい)が、細菌に感染して炎症を起こしたときに行う治療です。
再発を防ぐために、根管を無菌化する処置を丁寧に行うことが重要です。
歯の根の治療の流れ

ステップ0:検査・診断
レントゲンを撮り、歯の根の状態や病巣の広がりを確認します。
ステップ1:虫歯やかぶせものを取り除く
歯に麻酔をしてから、虫歯やかぶせものを取り除きます。
ステップ2:歯髄の除去
専用の器具を使って汚染された神経や感染した歯髄を取り除きます。
ステップ3:根管の洗浄・消毒
根管(歯の根の内部の細い管)を何度も洗浄し、徹底的に消毒します。
ステップ4:根管への薬剤充填
根管がきれいになったら、すき間なく薬を詰めます。
ステップ5:土台を立てる
歯を補強するための土台を立てます
ステップ6:かぶせ物を装着
かぶせ物を装着して治療は完了です。