知覚過敏・歯ぎしり

知覚過敏や歯ぎしりの訴えで来る患者さんはいますか?

来ますね、食いしばりで来る方が多いです。
そして、歯ぎしりは潜在的に多いです。
「歯ぎしりしてます」という訴えで来なくても、歯ぎしりしている人が多い。
ギシギシでなくてグーっとやっている人が多い。

私もこの間歯医者さんに行ったときに言われたのですが、どうして分かるんですか?

「歯」を診れば分かるし、「アゴの骨」を診ても分かるし、「アゴ自体」を診ていても分かります。
「あるかも」で診はじめて、「やっぱりあった」ということが多いです。
「歯ぎしりしていますね」と言っても「ないです」という人が多いです。

それ、私です、全く自覚症状はないです。(汗)

イメージするのは、マンガでギーコーギーコ―やっている歯ぎしりだと思うのですが、そこまでしなくても歯は削れるんです。
起きている時、集中している時にやっている人もいますから。
僕も集中している時に、自分のベロをよく噛んでいたりしていました。

集中しているときの口の癖って、ありますよね。

知覚過敏とは?

「冷たいものを食べた時にしみる」
知覚過敏の可能性があります。

知覚過敏の原因は主に下記が考えられます。

  • 歯の摩耗:歯ぎしりや食いしばりなどで、歯の一番表面の「エナメル質」が剥がれてしみる
  • 強すぎる歯磨き:ゴシゴシする歯磨きを長年続けることで歯の表面が削れてしみるようになる
  • 歯肉の退縮:歯周病や加齢などにより歯ぐきが下がり、歯の根元の象牙質(エナメル質の下)が露出することでしみる

歯ぎしり・食いしばりとは?

歯ぎしりや食いしばりは、意識してするものではありません。
歯医者さんに行って指摘されても、ピンとこない方が多いと思います。
そもそも歯と歯が接触している時間は、TCH(Tooth Contacting Habit)は日本語だと「上下歯列接触癖」です。
歯は本来、食事している20分くらいしか触れていません。
それに耐えうるような、歯とアゴの作りになっています。
それを越すと、様々な困りごとが起きてくるということです。
顎関節症や歯が削れてくる、歯にヒビが入るなどの事が起きてくるので注意が必要です。

治療法

マウスピースを作り寝る時に入れる、または「ボツリヌストキシン治療」(ボトックスなど)で食いしばりを軽くする治療法もあります。
詳しくはお尋ねください。

口臭が気になる

口臭は、本人はなかなか気が付きません。
「口臭が気になるんだけど、どの病院に行けばいいのかしら?」
正解は、歯医者なのです!
なぜ歯医者さんなのか? それは口臭の原因の9割が口の中にあることだからです。

口臭の種類

口臭の種類は、「生理的口臭」と「病的口臭」に分かれます。

生理的口臭

唾液が減った時、主に寝起きや空腹時、緊張時に起こる口臭で治療の必要はありません。

病的口臭

虫歯、歯周病が原因の口臭は、口臭の原因の約9割に及びます。
歯周病が進行すると歯茎が膿み、強い悪臭を放つことがあります
糖尿病、腎臓病、肝臓病など全身の病気が隠れいていることもあります。
全身の病気では、糖尿病でアセトン臭(甘酸っぱい臭い)、肝臓病でアンモニア臭(おしっこのような臭い)、腎臓病でアンモニア臭やツンとした臭いなどが特徴です。
その場合は、提携医療機関をご紹介いたします。

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