歯医者さんに慣れよう!~痛くない・なるべく削らない治療

お子さんには、歯医者が苦手になってほしくないので、最初は好きに遊んでもらいます。

歯医者さんで遊ぶ??

歯医者さんが苦手な子は、治療する器具を触ってみる。
詰め物をするにも、詰め物を指に乗せて「固まる粘土だよ」と遊んだり「これをやるとこう動くよ」とやったり。

以下、歯科衛生士 Kさんのインタビューより抜粋

具体的にどんなものを触らせてくれるんですか?

最初は「ミラー」ですね。
「スリーウエイシリンジ」でエアーを掛けたり水を出したり。

「バキューム」を持って、一緒に吸う練習とか。
ちょっとずつ、ちょっとずつ。
詰めるもの(レジン:プラスチック)を使って、遊びで絵を書いて固めてみて「痛くないでしょう?」という感じで。

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確かに・・・。本物の歯医者さんの道具、大人も触らせてもらいたいくらいですけれど。(笑)

キッズルームで遊んでまずは慣れてもらうという方法もあります。
頑張れるなら、歯ブラシ頑張って帰ろうか、とちょっとずつやっていく感じです。
お母さんに了承を得て、あえてグローブ(手袋)をしないこともあります。
グローブ、怖いじゃないですか。
「なんもしないよ~」という意思表示ですね、場合によってはマスクも取ります。

物理的なバリアだけでなく、気持ちのバリアも取れますね。

保育園(木下の保育園中央林間)の園医もやっています。
年1回行くんですけど、メチャメチャ泣いている子もいるんですけど、大丈夫です。

母親としては「子供が泣いたらどうしよう」と、ドキドキしながら歯医者さんへ行きます。

虫歯治療も、しばりつけてやらないです。
なるべく多くコミュニケーションを取れば、大丈夫だと思うんです。
泣いててなかなか治療が出来ない子は、ちょっとだけでも治療が出来たら「出来たよ!じゃあ今日はここまで。出来たじゃん!すごいじゃん!」と褒めまくって、次回につなげます。
虫歯の治療は削って詰めておしまいです。

他の医院さんで1回、ネットに入れられて治療している子供を見たことがあります・・・。

何回か練習すると出来るようになるお子さんが多いです。
麻酔するときに顔が動いたら危ない、無理にやったら次回治療に来れなくなる、それは避けたいので「こういう方針で進めませんか」と話し合います。
例えば、神経の治療(歯の根の治療)をしなきゃいけない場合、現実的に治すのはちょっと難しいから神経を弱める薬を入れてみたり。
大人の歯が生えてくるまでやりくりしましょうよ、などいろいろな方法の組み立てがあります。

「子供が歯医者を嫌いにならないためにはどうしたらいいか?」ということですよね。

嫌いで歯医者に来れなかったら治療は出来ないし、泣き叫んでいたら治療も出来ない。
中には「1人で診療室には入れないお子さんは治療しない」、子供が泣かない約束で来たのに泣いてしまって「お母さん帰っていいですよ」という歯医者さんもあります。

ええ???そんな歯医者さんもあるんですね。親御さんとどういう風にコミュニケーション取っていますか?

例えば、難しい治療は正直に「難しい」とお話しします。
前歯の詰め物は取れることが多い・・・子どもの場合は唾液も多いですし。
大人の治療なら綿を入れて防湿(ぼうしつ)するけど、おこさんの場合は実際はなかなか難しい。
「(詰め物が)取れちゃうから、取れたらまた来てほしい」と正直に言うようにしています。

治療内容を共有して「出来ること/出来ないこと」を包み隠さずお話ししてもらった方が、こちらとしても安心です。

注意点も説明するようにしています。

痛みの少ない治療ための秘密道具「アクアケア」

水圧と空気圧とパウダーを用いて歯の着色や虫歯を取る機械です。
当院では比較的浅い虫歯を削る場合に用いており、普段歯を削る「タービン」とは違い歯に直接接触しないので、痛みの発生を極力抑えることが可能です。
麻酔を用いなくていい程度の小さな虫歯治療や、お子様の虫歯治療にも適応しています。

先生の歯医者秘話

実は自分自身、大人になるまで歯医者さんに行ったことなくて。
親戚のおじさんに歯医者さんがいるんですけれど、親知らずの抜歯が初めてでした。
クリーニングも実は行ってなかったんですよ。

先生、見本になりません。(汗)

大学にいた時に歯石を取ってもらったけど山ほどついていたわけではなかったし。

先生、反則です。(笑)

ただ、僕は歯が短いので、虫歯になったら大変だなと思っています。
ちなみに今自分でマウスピース矯正(インビザライン)しています。
どんな感じかお知らせできるのでぜひ聞いてくださいね。

お子様のこんな治療に強い!