白いかぶせ物・詰め物にしたい

今はかぶせ物や詰め物の型取りも「3D口腔内スキャナ―」ですることも多いと聞きますが、どうでしょう?
する場合もありますし、従来の型取り&石膏模型を作るがいい場合もあります。
クラウン(かぶせ物)はいいんですけれど、インレー(詰め物)は陰っているところが曖昧になることもあります。
三次元(立体の石膏模型)に起こした方が、実際は技工士さんもチェックしやすいと思いますね。



すべてデジタルがいいという訳ではない?
アナログの方がいいことも、今のところ多いと思います。(2025年8月現在)
希望される方は、光学印象(こうがくいんしょう:3Dスキャナーでの型取り)でも大丈夫ですが、基本はCADCAM(機械で詰め物・かぶせ物を削りだす)だけですね。
ただ、技工士さんには模型で出したいときもある。
3Dスキャナーは、読み込み不足や撮れてない、デジタルだとノペっとして先生が削った線とか確実に拾いきれないので、そこはまだ手でやっていますね。


先生のお話し、納得しちゃいます・・・コンサルうまいですね。
僕も出来ますけれど商売チックになるんで(笑)、詰め物やかぶせ物の素材の選択肢は説明はしますが、歯科衛生士さんに渡します。
選択肢の説明・ご提案しますので、自由に選んでほしいです。
あとは皆さん、歯科衛生士さんや受付に聞きたいんですよ。
「先生に言えなくて」という方が多いです。
でも直接ドシドシお話ししてくれる方も多でいす。
→患者さんのインタビューはコチラ


誰と相談するかが選べるんですね!
スタッフが「患者さん、迷ってます」といった場合は僕が出ます。
長いブリッジなどロングスパン系のかぶせ物の場合は、僕が出る感じですね。


かぶせ物1つならスタッフも迷わないですけれど、何本かになってくるとお口の中全体の噛み合せを含めて診ないといけないので。
いずれにせよ、患者さんが選びやすいようにしています。


スタッフさんも親身に相談に乗ってくれるんですね。
彼女たちは間違ったことを言わないし、無理なものを勧めないです。

白いかぶせ物・詰め物にしたい「審美的歯科治療」とは
審美的歯科治療とは、詰め物やかぶせ物を白いものに変える、または歯並びを治すことで美しい口元になることです。
特に、歯の色や歯並びは第一印象に大きな影響を与えるためニーズは高まっています。
若い方からご高齢の方まで、幅広い年齢層の方が来院され、対応するために高い技術の歯科技工所とお付き合いしています。
審美的歯科治療をすることで、口元に自信が持て、歯を見せて笑えるようになります。
具体的には、以下のような症状や状態に対して適用されることが多いです。
実際の詰め物・かぶせ物のメリットデメリット
では、実際どんな種類があって、それぞれのメリットデメリットがあるのでしょうか?
1. インレー(詰め物)
インレーとは、むし歯や歯の欠けた部分を修復するための詰め物です。
金属やセラミックで作られます。
A. 保険適用の詰め物
A-1. 銀歯(メタルインレー)

主に合金で作られています。
メリット
- 保険適用なので費用が安い
- 治療期間が比較的短い
デメリット
- 見た目が良くない
- 金属アレルギーを起こす可能性がある
- 歯ぐきに金属の色が沈着することがある
- 二次カリエス(虫歯の再発)のリスクがある
A-2. 保険の白い詰め物:CADCAMインレー(ハイブリッドレジン)

セラミックと樹脂を組み合わせた素材を使用した詰め物です。
「CADCAM(キャドキャム)」というコンピュータ設計・制作支援システムを用います。
メリット
- 白いので金歯より目立たない
- 製作が容易
デメリット
- セラミックに比べて耐久性が劣る場合があり、特に奥歯のように強い噛む力がかかる場所では劣化や摩耗が起こりやすい
- 経年劣化で変色することがある
B. 自費(保険外)の詰め物
B-1. ゴールドインレー(金歯)

セラミックの破折(はせつ:割れること)の恐れがあるものに比べると、噛み合わせに馴染みやすい素材です。
メリット
- 非常に強い素材で摩耗に対して優れた耐久性がある/特に奥歯に適しており、長期間使用できる
デメリット
- 金色のため、白い詰め物と比べて目立つ
B-2. オールセラミックインレー

セラミック製の詰め物です。
天然の歯と似た見た目なので、主に前歯などの目立つ場所の治療に適しています。
メリット
- 歯の色に合わせて作られるため自然な見た目を実現でき、特に前歯の修復に最適
- 密着性が高く、詰め物と歯の隙間に出来るむし歯(二次的むし歯:二次カリエス)のリスクを減らす
デメリット
- 強い力がかかると、割れたり欠けたりすることがあるので、強い噛む力がかかる奥歯や歯ぎしり・食いしばりの強い方には不向き
クラウン(被せ物)
被せ物(クラウン)は、多く歯を削った歯や神経を取った歯にかぶせます。
保険診療と自費診療とでは、使える素材が大きく異なります。
C. 保険適用のかぶせ物
C-1. レジン前装冠(れじんぜんそうかん)

レジン前装冠は、前歯などの目立つ部分で用いられる被せ物(クラウン)です。
内側は金属で、その上にレジンがかぶせられているので、強度と審美性のバランスが取れ、前歯の治療に用いられます。
メリット
- 色が白いため目立たない
デメリット
- 力がかかると割れる恐れがある
- 経年劣化で着色や変色が起こることがあり、長期的には審美性が損なわれる可能性がある
C-2. メタルクラウン

メタルクラウンは、金属製の被せ物(クラウン)で銀歯と呼ばれます。
材料は金属合金で、奥歯の治療に適しています。
メリット
- 摩耗に対して優れた耐久性があるので、奥歯のように強い噛む力がかかる部位での使用に向いている
デメリット
- 銀色なので前歯だと目立ち、セラミッククラウンやレジン前装冠に比べて、審美性が劣る
C-3. CADCAM冠(きゃどきゃむかん)

コンピュータ支援設計・製造(CADCAM)を利用して作られるかぶせ物です。
素材は「ハイブリッドレジン(セラミック粒子と樹脂を組み合わせたプラスチック)」です。
メリット
- 白いので、前歯など目立つ部分の修復に適している
デメリット
- 経年劣化でレジンが変色することがあり、審美性が損なわれる可能性がある
- 噛む力の強い部位に対しては適応できない場合がある
D. 自費診療のかぶせ物(クラウン)
D-1. オールセラミッククラウン

オールセラミッククラウンとは、歯科用陶材(陶器)であるセラミックのみを使った審美性の高いクラウン(かぶせ物)です。
メリット
- 天然歯のような透明感がある自然な白さ・美しさを再現できる(前歯に最適)
- 安定した材料で、長く使用しても変色、摩耗が起こりにくい
デメリット
- 強い衝撃によって割れることがある
- 保険外治療で費用が高い
D-2. メタルボンドセラミッククラウン

メタルボンドセラミッククラウンとは、内側を金属で裏打ちしたセラミックのクラウン(かぶせ物)で、強度が高く割れにくい特徴があります。連結冠(れんけつかん:ブリッジのこと)にも使用することができます。
メリット
- 天然歯のように自然な見た目に仕上げることができる
デメリット
- 内側に使用する金属によって、歯ぐきの変色や金属アレルギーが起こす可能性がある
- 保険外治療で費用が高い
D-3. ジルコニアセラミッククラウン

ジルコニアセラミッククラウンとは、内側をジルコニア(セラミック素材の一種)、外側をセラミックで作製した、すべてセラミック素材のクラウンです。
メリット
- 天然歯に近い美しさを再現でき、見た目が良い
- 金属の溶け出しによる歯ぐきの変色や、金属アレルギーのリスクがない
デメリット
- 見た目の美しさはオールセラミッククラウンに劣る
- 保険外治療で費用が高い
D-4. ゴールドクラウン

ゴールドクラウンとは、貴金属にも用いられる金(ゴールド)を使った被せ物です。
メリット
- 歯との適合(フィット感)が良く、二次的なむし歯(二次カリエス:虫歯の再発)を起こしにくい
- 金属が溶け出しにくく、歯ぐきの変色や金属アレルギーが起こりにくい
デメリット
- 見た目が金色で目立ちやすい
- 保険外治療で費用が高い
→実際にかぶせ物を作っている歯科技工士田島さんのインタビューはコチラ
「ラミネートべニア」という方法もあります

ホワイトニングは、歯を白くすることで美しくなる審美的歯科治療です。
ラミネートべニアは歯の表層面を薄く削り、セラミックなどでできた人工のエナメル質を、付け爪のように接着する治療です。
適応例
- 変色歯の改善(歯を白くしたい方)
- 歯の表面の凸凹の改善
メリット
- 透明感のある自然な白さを回復可能
- クラウンよりも歯を削る部分が少なく済む
- 治療期間が短い
デメリット
- むし歯や歯ぎしり、かみしめが強い場合は適応不可
- 健康な歯を削る必要がある
種類が多すぎて分からないと思うので(汗)、その方1人ひとりに合ったものをご提案します。
分からないことは分かるまで説明しますので、ドクターだけでなくスタッフにもご質問ください!
