子供のむし歯
子供のむし歯の特徴は以下の通りです。
- 進行が早い:乳歯のエナメル質は永久歯よりも薄く、むし歯菌が侵食しやすいため、進行が早くなります。
- 自覚症状がない:初期のむし歯は痛みなどの自覚症状がないことが多く、気付かないうちに進行してしまうことがあります。
- 奥歯のむし歯が多い:奥歯は磨きにくいため、むし歯になりやすいです。
- 歯間にむし歯が多い:子供の歯は歯と歯の間が狭いため、歯間ブラシやデンタルフロスを使わないと、歯間にむし歯ができやすいです。
- 見た目で判断しにくい:乳歯は永久歯よりも白いため、むし歯になっていても見た目で判断しにくいことがあります。
むし歯予防
歯磨き
毎食後に、正しい歯磨きをする。子供の歯ブラシは、小児用のものを選び、持ち方も教えることが大切です。
フッ素塗布
定期的にフッ素を塗布することで、歯の表面を強化し、むし歯菌の繁殖を抑えることができます。
食生活
甘いものを控え、バランスの良い食事を心がける。むし歯菌は糖分を餌にして増殖するため、甘いものを控えることが大切です。
定期検診
定期的に歯科医院で検診を受け、むし歯の早期発見・早期治療を行いましょう。
子供のむし歯の治療法
子供のむし歯の治療法は、むし歯の進行度によって異なります。
当院では子供に恐怖心を与えないように、優しく丁寧に治療を行うことを意識しています。
中々治療に臨めないとご心配の方々はぜひご相談ください。
歯肉炎
小児の歯肉炎は、歯周組織の炎症であり、歯ぐきが赤く腫れたり、出血しやすくなったりする状態です。小児の約4人に1人が歯肉炎を患っているというデータもあり、決して珍しい病気ではありません。
子供の歯肉炎の原因
子供の歯肉炎の主な原因は、歯垢です。歯垢は細菌の塊であり、歯磨きが十分にできていないと歯の表面に溜まります。歯垢が溜まると、細菌が繁殖し、歯周組織に炎症を起こしてしまうのです。
子供の歯肉炎の症状
子供の歯肉炎の主な症状は以下の通りです。
- 歯ぐきが赤く腫れる
- 歯磨きや食事の時に歯ぐきから出血する
- 口臭がする
- 歯がぐらぐらする
これらの症状が現れた場合は、早めに歯科医院を受診することが大切です。
子供の歯肉炎の予防
子供の歯肉炎を防ぐためには、以下のことが大切です。
毎食後に歯磨きをする
歯ブラシは小児用のものを選び、歯と歯ぐきの境目を丁寧に磨くようにしましょう。
デンタルフロスを使う
歯ブラシでは磨きにくい歯間汚れを、デンタルフロスを使って落としましょう。
定期的に歯科医院で検診を受ける
歯科医院で歯垢を除去してもらい、歯肉炎の早期発見・早期治療を受けましょう。
子供の歯肉炎の治療法
子供の歯肉炎の治療は、原因となっている歯垢を除去することが基本です。歯垢の除去には、以下の方法があります。
歯磨き
毎食後に、小児用の歯ブラシを使って、歯と歯ぐきの境目を丁寧に磨きましょう。
デンタルフロス
歯ブラシでは磨きにくい歯間汚れを、デンタルフロスを使って落としましょう。
歯科医院でのクリーニング
歯科医院で専用の器具を使って、歯垢や歯石を徹底的に除去します。
歯磨き指導
小児の歯肉炎の治療において、歯磨き指導は非常に重要です。歯科医院では、子供の年齢や歯並びに合わせた、正しい歯磨きの仕方を教えます。また、保護者の方にも、子供の歯磨きをどのようにサポートすれば良いかを指導します。
生活習慣の改善
小児の歯肉炎の治療には、生活習慣の改善も大切です。規則正しい生活習慣を送り、バランスの良い食事を心がけましょう。特に、甘いものを控えることは重要です。
薬物療法
歯肉炎の症状がひどい場合、抗炎症薬や抗菌薬を処方されることもあります。
定期的な検診
歯肉炎が改善した後は、定期的に歯科医院で検診を受けることが大切です。定期検診を受けることで、歯肉炎の再発を防ぐことができます。
小児の歯肉炎の治療期間
子供の歯肉炎の治療期間は、症状の程度によって異なります。軽度の歯肉炎であれば、数週間で改善することが多いです。しかし、重度の歯肉炎の場合には、数ヶ月かかることもあります。
小児の歯肉炎の治療中に気を付けること
子供の歯肉炎の治療中に、以下の点に気を付けましょう。
- 指示通りに歯磨きをする
- デンタルフロスを毎日使う
- 甘いものを控える
- 規則正しい生活を送る
- 定期的に歯科医院で検診を受ける
まとめ
子供の歯肉炎は、適切な治療を受ければ、改善することができます。
しかし、放置すると歯周病へと悪化してしまう可能性もあります。そのため、早期発見・早期治療が大切です。小児の歯肉炎でお困りの場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。
小児の不正咬合
不正咬合とは、歯並びや咬合が正常ではない状態です。不正咬合には、以下のような種類があります。
出っ歯(前突歯)
上の前歯が前に出ている状態
受け口(反対咬合)
下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態
叢生(そうせい)
歯が重なり合っている状態
空隙歯列(くうげきしれつ)
歯間に隙間がある状態
開咬(かいこう)
上下の歯が噛み合っていない状態
過蓋咬合(かがいかこう)
上の前歯が下の前歯を深く覆っている状態
子供の不正咬合の原因
子供の不正咬合の原因は、遺伝的な要因や環境的な要因など、様々なものが考えられます。
- 遺伝的な要因:親が不正咬合の場合、子供も不正咬合になる可能性が高いと言われています。
- 環境的な要因:指しゃぶり、口呼吸、頬杖をつくなどの習慣、歯や顎のケガ、乳歯の早期喪失などが原因となることがあります。
子供の不正咬合の治療
子供の不正咬合の治療は、年齢や不正咬合の種類、原因などによって異なります。一般的には、以下の治療法があります。
- マウスピース:取り外し可能なマウスピースを使って、歯並びや咬合を矯正します。
- ブラケット:歯に金属製のブラケットを接着し、ワイヤーを使って歯を動かします。
- 外科手術:骨格的な問題がある場合は、外科手術が必要になることもあります。
●MFT(口腔筋機能療法)
MFT(口腔筋機能療法)は、口腔周りの筋肉の機能を改善することで、歯並びや咬合を改善する治療法です。MFTは、小児矯正と併せて行うこともできます。
- MFTの主な効果
- 舌癖や唇癖の改善:舌や唇の正しい位置や使い方を覚えることで、歯並びや咬合を改善することができます。
- 口呼吸の改善:口呼吸は、歯並びや咬合を悪化させる原因となります。MFTで口呼吸を改善することで、歯並びや咬合を改善することができます。
- 咀嚼機能の改善:咀嚼機能が低下すると、顎の骨の発育が阻害され、歯並びや咬合が悪化する可能性があります。MFTで咀嚼機能を改善することで、顎の骨の発育を促進し、歯並びや咬合を改善することができます。
小児の不正咬合は、早期に発見・治療することで、より良い結果が得られます。お子様の歯並びや咬合に不安がある場合は、ぜひ当院にご相談ください。