口内炎は歯医者で診ます

口内炎を治療するときはどうするんですか?
軟膏の塗布も第一選択として、あります。
あとは「半導体レーザー」です。
最初痛いです、キュッと締まるので「おお、痛ててて・・・あ、痛くない」とという感じです。



治りは早い?
治りはちょっと早くなる感じです。
薬もあります。


「口内炎を歯医者で診てくれる」って、みんな知らないです。
そうなんですか?それはもっと宣伝しないとですね!

口内炎は口腔粘膜疾患の一つです
お口の中の粘膜は、非常に薄くデリケートな組織です。
ストレス、加齢、細菌感染、ウイルス感染など様々な原因によって、口内炎、カンジダ症、白板症、舌炎など様々な疾患が発生することがあります。
口内炎とは?
口腔粘膜にできる最も一般的な疾患(しっかん)です。
ウイルス感染、ストレス、栄養不足などが原因で発生すると考えられています。
口内炎の症状
- 口内粘膜に白い円形の潰瘍ができる
- 痛みがある
- 食事や会話が辛い
治療法
- 対症療法:痛みを抑える薬や塗り薬を処方する
- 原因療法:ウイルス感染の場合は抗ウイルス薬を処方する
「口内炎以外の粘膜疾患って何?」というご質問をいただいたので、コチラで解説していきます!

カンジダ症
カンジダ症は、真菌(しんきん:カビのこと)であるカンジダ菌が異常増殖することで起きる感染症です。
免疫力が低下している人に多く発症します。
症状
- 口内粘膜に白い苔状(こけじょう)のものができる
- 痛みや違和感がある
治療法
- 抗真菌薬(こうしんきんやく)を服用する
白板症(はくばんしょう)
白板症は、口腔粘膜に白斑(はくばん)ができる病気です。
慢性の炎症などが原因で発生すると考えられています。
白板症は、前がん病変と考えられており、悪性化する可能性もあります。
症状
- 口内粘膜に白い斑ができる
- 痛みや違和感はないことが多い
治療法
- 定期的な経過観察
- 病変が大きくなった場合は、切除術を行う
舌炎(ぜつえん)
舌炎は、舌の粘膜に炎症が起こる病気です。
ビタミンB欠乏、細菌感染、ストレスなどが原因で発生すると考えられています。
症状
- 舌が赤く腫れる
- 痛みや違和感がある
治療法
- 原因療法:ビタミンB欠乏の場合はビタミンBを補給する、細菌感染の場合は抗菌薬を服用する
- 対症療法:痛みを抑える薬を処方する
口腔内腫瘍(こうくうないしゅよう)
口腔腫瘍は、大きく「良性腫瘍」と「悪性腫瘍」に分けられます。
良性腫瘍には顎骨(がっこつ)という硬組織に生じる歯原性腫瘍(エナメル上皮腫、歯牙腫など)、軟組織に生じる非歯原性腫瘍(乳頭腫、線維腫、血管腫など)があります。
一方、悪性腫瘍である口腔がんは、堀ちえみさんがなった「舌(ぜつ)がん」や歯ぐきにできる「歯肉がん」が代表的です。
口腔がんの発生要因は数多くありますが、代表的なものは喫煙と飲酒です。
喫煙者の口腔がんによる死亡率は非喫煙者の約4倍といわれ、重度の飲酒もハイリスク因子と考えられています。
不潔な口腔衛生状態や、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染なども原因とされています。
口腔がんのできやすい場所は、舌・歯ぐき・頬の粘膜です。
中高年齢の方は毎月セルフチェックをして、少しでも気になることがあれば診察を受けてほしいです。
口腔がんのセルフチェック
- 治りにくい口内炎や出血しやすい傷がある
- 口腔内に盛り上がったできものや固くなった部分がある
- アゴの下や首の脇に腫れがある
- 食べたり飲みこんだりすることがスムーズにできない

口腔がんの人は患者さんの中にいたことがありますか?
潜在的にいます。
開業してからメンテナンスで見ていた方で、生検(せいけん:体の組織の一部を取って顕微鏡などで詳しく調べる検査)まで出した方もいます。
膿瘍(のうよう)や腫瘍(しゅよう)の方は、大和市立病院にご紹介をしています。
そこでも厳しい場合は、そこからまた紹介となります。

違和感や痛みがある場合は、なるべく早めに見せてください。
何でもないということが分かれば、安心して日々を過ごせますので、ドキドキする日々が終わります。
